有村架純さんの髪型の作り方を美容師が解説
先日、女優の有村架純さんが第4回カバーガール大賞と20代部門賞に選ばれました。
おめでとうございます!
有村架純さんは雑誌やドラマ、映画に引っ張りだこの人気の女優さんです。
同じ髪型にしてほしいとご来店される方も多いです。
彼女の髪はレイヤーカットといって顔周りにシャギーが入っているのが特徴なのですが、実は小顔になるポイントがたくさん詰まった髪型なのです。
今回はそんな有村架純さんの髪型を実際に切りながら解説したいと思います。
前髪のカット
まずは濡れた状態からカットします。
黒目の内側を起点に三角形に前髪のセクションを作り、カットします。
前髪を作るときはまず狭めに作ります。
広く作りすぎると顔が大きく見えてしまい、収集がつかなくなるからです。
乾かした後、髪は短くなる傾向があるので少し長めにカットするのがポイントです。
また、前髪を流したい方向に向かって長くなっていくように少し斜めにカットします。
すると「髪の毛は短い方から長い方へ流れる性質がある」ので前髪が流れやすくなります。
乾かすと短くなるので少し長めにカットします。
前髪のカットが終わりました。
続いて顔周りをカットしていきます。
有村架純の顔周りのレイヤー
有村架純さんの髪型は何と言っても顔周りのレイヤーが特徴です。
ここから顔周りのレイヤーを入れていきます。
左右対称にシャギーが入りました。
有村架純さんの髪型はここが一番のポイントになります。
かなり技術に差が出る部分です。
実際に
「有村架純さんのような髪型になりたい」
とご来店されるお客様から
「この顔周りのレイヤーをきちんと再現してくれる美容師になかなか出会えなかった」
というお声をよくいただきます。
左右でシェーピングの角度や方向が狂うと左右非対称になってしまいます。
また、レイヤーをしっかり入れようとして持ち上げすぎるとシャギーの部分に穴が開いて修正が難しくなります。
左右非対称になってしまうと扱いづらくなり、お家でのお手入れが難しくなってしまうので大事なポイントです。
トップのレイヤーカット
バックは全体的に前上がりになるようにカットされているので
後ろから見た時に裾がVの字になります。
この状態からトップにレイヤーを入れていきます。
表面に短い毛を作ることで動きが出しやすくなります。
ただ、「動きが出やすくなる」ということは「広がりやすくなる」ということでもありますから
レイヤーを入れすぎると扱いづらくなる可能性があります。
広がりやすい髪質の方はあまり入れすぎない方が良いです。
お家で上手にブローできれば別ですが…
お客様の髪質やブローのテクニックを考えてカットしていきます。
ブローをする
ウェットカットが一通り終わったら一度ブラシを使ってブローします。
顔周りは特にブローすることでカットラインがくっきりと出てくるので左右のバランスを整えやすくなります。
また、お家での再現性も高くなります。
美容室ではブラシを使ったブローをしますが、ご自宅ではくるくるドライヤーを使ってブローをするのがオススメです。
ブローが終了しました。
ここからさらに毛量調整や顔周りの微調整を行っていきます。
レイヤーの入れ方などお客様への似合わせを意識してもう一度切ります。
仕上がり
可愛い!
顔周りのレイヤーが入っていることでエラを隠すことができます。
また、この髪型は小顔に見える効果もあります。
次回は有村架純さんの髪型と似合わせについてさらに詳しく解説します。
https://favour-hair.com/entertainer_hair/arimra_kasumi_hair_and_niawase/