ジアミンアレルギーでも染めたい!ノンジアミンカラーでの施術例
最近ヘアカラーに含まれるジアミンかぶれによるトラブルが問題視されています。
ジアミンアレルギーになってしまう方は実際の割合としては少ないのですが、ニュースなどでも取り上げられることが多く、なんとなく知っている方も多いのではないでしょうか?
そんなジアミンを含まないノンジアミンカラーの施術例をご紹介します。
ビフォア
僕の想像以上に上手にブローした状態でご来店されました。
Beforeを撮り忘れてしまったため、前回の写真を代用させていただきます。
1ヶ月前にブログを見てご来店された時のカット後です。
前回は他店のカットの修正を行ったのですが・・・
前回の詳細はこちらの記事をどうぞ↓
前回のカットをかなり気に入っていただいたようです。
少しお話は聞いていたのですが・・・
どうやら少し前からヘアカラーをするとピリピリし、痒みが出るようになってしまったようなのです。
それで色々と美容室をジプシーしているうちに僕のもとにたどり着いたようです。
お話を聞いていると軽度のジアミンアレルギーではないかと感じました。
やっぱりジアミンアレルギー?
他店でパッチテストをされたそうなのですが・・・
やはりパッチテストしたところが赤くなってしまったようです。
痒くもなったそうです。
やはりジアミンアレルギーの疑いがあります。
パッチテストで赤くなってしまう方は絶対に一般のヘアカラー(酸化染毛剤)は行わないようにしてください!
ジアミンアレルギーが深刻になると恐ろしい症状が出てしまことがあります。
まだ、我慢すれば大丈夫と思って続けてしまう方が多いのですが、続けるとどんどん悪化します。
事が深刻になる前にノンジアミンカラーに切り替える事をオススメします。
根元につけなければ大丈夫と思っている美容師が多いようですが、それもあまりオススメはできません。
どんなにつかないように丁寧に塗っても流す時に必ず頭皮につきます。
特に症状が重い場合、それだけでアレルギー症状が出てしまうこともあるのです。
ちなみにノンジアミンカラーの方はパッチテストで問題がなかったようでした。
そこで今回はノンジアミンカラーで施術させていただくことにしました。
ノンジアミンカラーの色味の選定
ノンジアミンカラーというと今までのアルカリカラーと比べると色味の幅がないように思われますが、実際にはアッシュのような寒色系からピンクのような暖色系まで豊富な色味があります。
それらを技術者が組み合わせて豊富な色味を表現することができるようになっています。
また、白髪にもしっかり染まってくれます。
なのでアレルギーになってしまった方も諦めないでほしいです。
ビフォアは根元1cmが伸びてきている状態
白髪率は10%ぐらいでしょうか
お客様の希望は少し暗くしたいということです。
まだ根元は明るくする必要がないため、
今回は色味をだけを入れる処方でカラーをします。
ノンジアミンカラーは通常のカラーと違って
ジアミンもオキシドール(過酸化水素水)も含まれないカラーになります。
(明るくする場合は過酸化水素水が必要です。)
根元は白髪をカバーするため、暗くなりすぎないブラウンを選択。
毛先は少し黄色みが気になるのでバイオレットを混ぜて黄色みを打ち消していきます。
カラー塗布
道具はすべてノンジアミンカラー専用のものを使わせていただいております。
クロス、イヤーキャプ、ハケ、カップ、カラー剤を混ぜるマドラーなど
専用のもを使う事で微量にでも混入し、事故になることを防いでいます。
カップの洗浄にも気をつかっています。
他のカラーが混入しないように細心の注意を払っています。
塗っている時点で不快感はないか確認したところ・・・
「まったくありません」とのこと。
刺激臭もなく、かすかにラベンダーのような良い香りがするとのことです。
ちなみにここで
「しみないですか?」
と聞かれて、実際はしみていても我慢してしまう方も多いようです。
そういう方はどうやら
「言ったところでどうにもならないでしょ?」
と思ってしまっているようなのです。
そういったやせ我慢はなく、今回は本当に不快感をまったく感じずにカラーができたようです。
よかったですね!
カラー後に少しカットして整えました。
After
褪色していた毛先の黄色みが取れ、ツヤが出ました。
上品なブラウンに染まりました。
実は前の店のカットの失敗によるパサつきはまだ取りきれていないのですが、それでここまでツヤが出るのはかなりすごいと思います。
根元の白髪もしっかり染まっています。
これにはお客様にもかなり満足していただけました。
お客様いわく
「品が良い感じですごく良い色です!」
とのことです。
ツヤがでて見違えるように良くなっています。
施術後ももちろん不快感はなかったようです。
これでもう安心してヘアカラーを続けることができますね!
ご紹介した施術例以外にも
ジアミンに対してかぶれるのか?
2剤に含まれる過酸化水素水でピリピリしてしまうのか?
アルカリでしみてしまうのか?
など人によって様々です。
そのため、一人一人のお客様にあった施術方法をご提案させていただいております。
アレルギーでヘアカラーを諦めていた方も是非参考にしてみてください。