縮毛矯正をかけて自然な丸みを残した内巻きワンレンボブに
お客様に
「縮毛矯正なのに縮毛矯正っぽくなくてすごい!」
と言っていただけるのが嬉しい今日この頃。
今回は縮毛矯正をかけて丸みのあるボブにする施術例をご紹介します。
ご来店時
ご来店時の状態です。
髪を縛った状態でご来店。
こちらのお客様はおよそ4ヶ月ほど前に他店で全体のエアストレートという縮毛矯正をされたそうです。
お客様はそのエアストレートがとても気にっていたとのことですが…
最後にかけた時はすぐに癖が戻ってきてしまい、襟足のあたりも少しチヂリ毛ができてしまったそうです。
それで僕のところにご来店いただきました。
そのため、毛先にはまだ縮毛矯正をかけた部分が残っています。
最近は髪が伸びてきて耳後ろや襟足の髪がはねてしまうというのが悩みだそうです。
お客様によると最後にかけた縮毛矯正は全体にかかりにムラがあり、今回はできれば伸びがあまい毛先の部分も修正してほしいとのことでした。
そこで今回はリタッチ矯正をメインに一部毛先の修正をして内巻きのボブにしていきます。
縮毛矯正は最も差が出る技術
縮毛矯正というメニューは美容室のメニューの中でも最も時間がかかるものです。
時間がかかるのは施術工程が多いからです。
そして施術の工程が多い分、一つ一つの工程のどこかに問題があるとやはり仕上がりにも影響が出てしまいます。
そのぐらいデリケートな仕事なのです。
また、この薬剤なら絶対安心というものは存在しません。
薬剤の特性を理解し、適材適所で使いわける力も必要です。
技術、知識、薬剤など総合力が求められる技術。
それが縮毛矯正なのです。
ツンツンになる原因とは
シャキーンとした仕上がりになる一つの原因としてアイロンの仕方にあります。
癖をしっかり伸ばそうと高温のアイロンでグイグイ引っ張りながら癖を伸ばす美容師さんがいます。
アイロンの工程中に不快感を我慢されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
人形でも検証しましたが、アイロンのプレスを強くし、引っ張りながら伸ばすとやはり仕上がりはツンツンと硬い仕上がりになりました。
ツンツンした毛先でも癖が伸びていれば癖をしっかり伸ばすという目的は達成されます。
ですが、それは本当にお客様の求めていることなのでしょうか?
実際お客様の声に真摯に耳を傾けてみると、
癖は伸ばしたい。
でもまっすぐすぎは嫌。
という意見が大半です。
そこで毛先だけ丸めるのではなく、根元から毛先まで自然に丸めてかける縮毛矯正をご提供しています。
それではそんな縮毛矯正の仕上がりをご覧ください。
仕上がり
今回も
ブラシなし
アイロンなし
オイルなし
手で乾かしただけの仕上がりです。
ブラシやアイロンを使わないでも綺麗な内巻きになりましたね!
仕上げの際にブラシを使ってしまうと、
自宅で再現ができないのでは?
と不安に感じてしまう方が多いと思います。
美容師がブラシやアイロンを使って仕上げれば、まっすぐツヤツヤになるのは当たり前ですからね(笑)
そのため、縮毛矯正の仕上げの際は乾かした方をレクチャーしながら、練習をかねてご自分でも少し乾かしていただいたりしています。
- 濡れた状態でも毛先が自然に内に入っていること
- 乾かしても毛先が内に入ること
この2つをお客様にも確認していただきました。
なかなか綺麗にまとまったのではないでしょうか?
重めのボブが好みということで今回はワンレングスボブに。
丸くて可愛らしいボブが完成!
お客様にもとても喜んでいただけました。
やっぱりお客様に喜んでいただけるのは嬉しいですね!
ビフォア・アフター
アイロンを使わず、手で乾かしただけでも綺麗に丸みが出てくれました。
- すでに毛先がツンツンになっている方
- 全体染めを繰り返している方
- 毎日アイロンをされる方
など毛先が激しくダメージている場合は縮毛矯正の施術はかなり難しくなります。
今回のお客様は髪の余力が十分に残っている状態でしたので割と楽にかけることができました。
ショートやボブでもナチュラルに丸みを残した縮毛矯正をかけることができます。
くせでお悩みの方はぜひ一度ご相談ください!