毛先の縮毛矯正が癖戻りしてしまっているボブの内巻き縮毛矯正
今回は毛先に癖戻りがある場合の縮毛矯正の施術例を紹介します。
今回のゲスト
以前は他店にて縮毛矯正をされていたそうですが、切れ毛が多くなってしまったそうです。
もしかしたら縮毛矯正が原因なのかもしれないと思い、しばらく矯正をやめていたそうです。
色々とご相談いただいて結局、前回は前髪だけ縮毛矯正をかけたのですが、その仕上がりを気に入っていただけたようです。
今回はご本人の希望もあり全体に縮毛矯正をかけていきます。
内側もクセがあり広がってしまう状態
量が多いのではなく、癖で膨らんでしまっている状態です。
クセが無くなればボリュームを落とすことができます。
よくこういった髪質のお客様にすいてボリュームを減らしてほしいと言われることがあるのですが、それはあまりやらない方が良いです。
これは毛量の問題ではなく、くせで広がるのが原因なわけです。
むやみに毛量を落としてしまうと余計に広がってしまったり、あとで矯正をかけたときにすいたところがパサパサになって出てきてしまいます。
あまり余計な毛量調整はせずに綺麗に縮毛矯正をかけた方がボリュームを落ち着かせることができます。
アルカリ矯正の癖戻りを治すのは難しい
1年以上前にかけた矯正の履歴があるのですが、
中間ぐらいから毛先にかけてほとんどクセが戻ってしまっている状態です。
触ればわかるのですが、結構毛先にダメージが残っています。
どこからが矯正の履歴があり、どこからがかけていない部分なのか判別が非常に難しい状態でした。
毛先に少しでも負荷がかかりすぎてしまうと、また断毛して切れ毛が増えてしまう恐れがあります。
やり過ぎればチリチリになる恐れもあります。
毛先はダメージが重なって髪にコシがなくなっててかなりシビアな状態。
こういった履歴が読みづらい状態は縮毛矯正が苦手な美容師さんにとっては非常に難しく感じる施術だと思います。
髪の体力がないところを真っ直ぐに縮毛矯正するのは非常に難しいのですが、
色々な処理材を使用して毛髪強度を上げつつ縮毛矯正をかけていきます。
乾かす前の状態
縮毛矯正とカットが終わって乾かす前の状態です。
この濡れた状態がポイントです。
ここで内巻きにならないようだと乾かしただけで内巻きのボブにはなりません。
このくらい内に入ってくれていると楽に手入れができます。
ここから乾かしていきます。
仕上がり
アイロンなどなしの乾かした状態での仕上がりです。
見た目以上に難しい履歴でしたが、最善を尽くしました。
ビフォア・アフター
ボブの縮毛矯正のビフォア・アフターです。
ツヤっとしたボブにすることができました。
今回は過去の縮毛矯正がほとんど癖戻りしてしまっている状態からの施術例を紹介しました。
髪の体力がない状態に縮毛矯正をかけるのは結構技術が入ります。
後で矯正するのが難しくならないようなるべく日頃の施術から髪の基礎体力を上げる工夫が必要になってきますね。
ショートやボブの縮毛矯正を検討されている方は参考にされてみてください。