くせ毛はすかずに重めに切ればまとまるのか?くせ毛カットが得意な美容師が解説
今回は
くせ毛はすかないで重めにした方がまとまるのか?
について解説したいと思います。
切る前の状態
ブログを見てご来店いただいた初めましてのお客様です。
カットして1ヶ月ちょっと経過しているそうです。
このように内側にもくせがあり、髪の毛同士が押し合って膨らんでしまいやすい状態になっています。
本当は顔まわりを短く切って欲しかったそうなのですが…
「すかないで重めにした方がまとまるから」
と前回の美容師さんは切ってくれなかったようです。
カラーによるダメージもあり表面にパサツキが出てしまっていてそれが気になるということです。
短くなりすぎるのは嫌だけど、このパサツキ切って少しでもなくしたいというのが今回のご希望です。
「すかないで重めに切った方がまとまりますよ」
くせ毛の方は担当の美容師さんに言われたことがある方も多いのではないでしょうか?
次章で詳しく解説しますね。
くせ毛はすかずに重めに切るべき?
「すかないで重めに切った方がまとまりますよ」
これ本当に正しいのでしょうか?
実はこれ…
髪質や作りたい髪型によっては「完全なる間違い」になります。
- 強い癖がある
- ショートヘアにしたい
こんな方はすかずに重めにカットしても、もこもこと膨らんでまとまりが悪くなるだけです。
くせ毛をすかずに重めにカットしたら、いくら美容師が丁寧に乾かしても膨らみます。
仮にアイロンで仕上げをしたところで家に帰って髪型を再現できないと思います。
くせ毛のカットはベースカットと適切な毛量調整が重要
まずはベースカットでシルエットをしっかり作ります。
後であまり毛量調整に頼らないで済むように、この時点で膨らみやすいところはレイヤーを入れてボリュームを削ぎ落としてしまうことが重要です。
次に毛量調整です。
ベースカットのみではやはり限界があります。
なので毛量調整が必要になりますが、スキバサミで無闇にすくと均等に毛量を減らすとふわふわと広がってしまいます。
ここで
ほらやっぱり毛量は減らさない方が良いのでは?
と思う方も多いと思います。
毛量調整なしで仕上げると、流石に毛束が動く空間がないのでただ膨らんでもこもことした仕上がりになります。
なので毛量調整は必要です。
スライドカットで毛束を作るように一本一本間引くようにカットすることで、まとまりもよくなり、軽さも作ることができます。
仕上がり
今回のくせ毛カットの仕上がりはこちら↓
仕上げにホホバオイルとプロダクトのバームを使用しました。
くせ毛の方はどうしてもパサツキが出やすいのでオイルをつけてから乾かすのがおすすめです。
スタイリング剤は重めのバームワックスを使用しています。
乾かした後につけると束感を出したり、動きを出すことができるようになります。
まとまりもよくなるので長時間スタイリングをキープできるようになります。
くせ毛カットのビフォア・アフター
重かったビフォアと比べて、軽さとまとまりが出てスッキリしましたね!
今回は襟足に長さを残してレイヤー系のショートヘアを作ってみました。
くせ毛でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
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