根元だけ染めることってできますか?

2017年10月15日

 

根元だけ染めることってできますか?

新規でいらっしゃるお客様からよくいただくご質問なのですが・・・

 

 

できます!

当たり前なのですが、根元だけ染めるリタッチというメニューがあります。

 

 

今まで毛先まで毎回染めてきた方の話を聞くと

 

・根元だけ染めると変になる(?)という理由で美容師に全体染めを勧められた。

・すぐ毛先の色が抜けて明るくなりすぎてしまい、仕方なく毛先まで染めていた。

 

だいたいこの2パターンに集約されます。

 

順番に見ていきましょう。

 

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根元だけ染めると変になる?

変になることはありません!

これはちょっと聞いて驚いてしまいました。

 

本当に変になってしまうとしたら相当技術が危ない美容師です。

 

こういうことを言うのはおそらく

デザイン重視の美容師

売り上げしか考えていない美容師だと思います。

 

 

デザイン重視というのは

毛先まで染めた方が、染めた直後は鮮やかな色味が出て見た目は綺麗ですから。

実際のダメージよりそのときの見た目の綺麗さを優先するなら毛先まで染めるでしょう。

 

 

 

売り上げしか考えていないというのは

リタッチよりも毛先まで染めた方が料金が頂けるからです。

 

そして傷ませている自覚があるからこそ

今日はトリートメントも一緒にやりますか?

と言ってトリートメントも一緒に進めるでしょう。

 

これでさらに売り上げは上がりますよね。

 

 

その時はよりさらさらになるでしょう。

そう。その時だけは・・・

 

2週間たったらどうですか?

ツルツルさらさらは続きましたか?

 

一ヶ月経って毛先はどうですか?

ひょっとして前より傷んできていませんか?

 

 

毎回毛先までカラーをすればやった分だけ痛みます。

 

髪のダメージは考えず、その時の見た目の綺麗さや自分の売り上げしか考えていない美容師は避けましょう。

 

できるだけリタッチにして毛先までのカラーは控えた方が髪のダメージは抑えられます。

 

 

本当は根元だけ染めたいけど毛先の褪色が気になる

ヘアカラーの基本的な仕組みとして

髪を明るくする

色味を入れる

これを同時にやっているんですね。

 

 

例えば黒髪に対して6レベルの薬剤を使ったとします。

すると

自毛を7〜8レベルくらいまで一度脱色してから

色味が入って6レベルくらいの明るさになる

のです。

 

 

カラーには明るくする薬が入っているのです。

 

そんな薬を使って毎回毛先までカラーをすれば普通に考えて

どんどん明るくなると思いませんか?

 

明るくする必要がない毛先にまで

明るくする力がある薬剤を使うんですから・・・

 

だから色味が抜けたら毛先が明るくなってしまうのです。

 

またカラーを繰り返せばキューティクルがダメージします。

キューティクルは色味を閉じ込める蓋の役割をしてくれるのですが、ダメージすると蓋ができなくなり、余計に色の抜けが早くなってしまうのです。

 

 

色が抜けた後、明るくなることまで想定して自毛のメラニン色素を壊しすぎないようにうまく調整してカラーをすれば、毎回毛先まで染めたくなるほどの褪色は防げます。

 

また、良い美容師さんなら全体染めをする場合でも薬剤のパワーを調整して明るくなりすぎないように根元と毛先で薬を使い分けてくれます。

毛先は1剤のアルカリ濃度や2剤の濃度を下げることで明るくせずに色味だけ入れることもできます。

 

お客様が判断する方法としては

もし全体染めをするときに

あなたの後ろのカラー剤のカップが一つしかない

としたら・・・

 

必要以上に傷む

後で明るくなってくる可能性が高い

と思ってください。

 

2つ以上あるのが望ましいです。

 

 

 

まとめ

根元だけ染めることはできます。

リタッチというメニューがあります。

 

なるべく全体染めの頻度が少なくて済むように

計画的にカラーをすることが大事になります。

 

根元だけ染め続けてもシマシマになったり変になることはありません。

 

また、全体染めをするときは

根元と毛先で薬を塗り分けてもらいましょう。

なるべくカラーにこだわってそうな美容室が良いです。

 

売り上げとかその場限りの見た目の綺麗さだけを考える美容師ではなく、

あなたの髪を真剣に考えてくれる美容師にお願いしましょう。

 

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