ショートヘアに縮毛矯正をかけても自然な丸みを出せる!
ショートヘアに縮毛矯正をかけたらツンツンして不自然になってしまう…
そんなイメージから
ショートヘアにはしたいけど縮毛矯正をかけたくない
という方が多くいらっしゃいます。
実際にはショートヘアに縮毛矯正をかけても自然な仕上がりにすることはできます。
もちろん美容師の技術によりますが…
今日はそんなショートヘアに縮毛矯正をかけた施術例を紹介したいと思います。
初回ご来店時
かなり癖が強く、まとまらないのが悩みだそうです。
ブローやアイロンで伸ばしても、湿気の強い日になるとすぐにくるくるとクセが戻ってきてしまうそうです。
最後に縮毛矯正をかけたのはおよそ7ヶ月前だそうですが、根元の強いクセとまっすぐすぎる毛先が原因で四角いフォルムになってしまっています。
くせ毛にへの対応は主に2つです。
- くせ毛に対応したカットをする
- 縮毛矯正をかける
ウェーブっぽいくせ毛であれば、癖を生かしてパーマをかけたようなカットをすることもできます。
ただ、今回のケースのように毛先に縮毛矯正が残っている場合はカットのみでうまくまとめるのは至難の技になります。
くせ毛の方はくせ毛を生かすという選択自体がありえないと感じている方も多いです。
そういう場合はやはり縮毛矯正をかけた方が良いです。
縮毛矯正をかけても不自然にならず、丸みのあるショートヘアになることをご説明し、縮毛矯正もかけていただくことにしました。
※予約の都合上、追加で縮毛矯正をする時間がなかったので、初回はカットのみをして後日予約を取り直していただきました。
メニュー変更が必要になった場合、今回のケースのように予約状況によっては柔軟に対応できないこともございます。
縮毛矯正をかけてツンツンにならない方法
縮毛矯正をかけてツンツンになってしまうのは
- そもそも薬剤のパワーが強すぎる
- アイロンの温度が高すぎる
- アイロンの伸ばし方が悪い
などなど考えられる原因がいくつかありますが、中でもアイロンのテクニックによって仕上がりが結構変わります。
アイロン操作で丸みを出すのですが、結構コツが入ります。
アイロンの段階でうまく丸みをつけることができると、乾かしただけでも自然な内巻きになるのです。
縮毛矯正をかけてもトップのボリュームは落としたくない
縮毛矯正をかけたらトップがぺったんこになってしまったと言うご相談もよくいただきます。
トップが潰れ、ハチが張って頭が四角く見えてしまうと、どうしても頭の形が悪く見えてしまいますよね。
クセを根元から伸ばしすぎると、ぺったんこになってしまいます。
うまくボリュームが残るように工夫をしてクセを伸ばしていきます。
綺麗にかかるかは髪の余力が重要
縮毛矯正を綺麗にかけるためには「髪の余力」がどれくらい残っているかがすべてです。
生えたての髪が100%の状態であるとすると
カラーやパーマ、縮毛矯正をかけるごとにどんどん髪の余力は削られていきます。
どんなトリートメントしても、ダメージをごまかすことはできますが、一度傷んだ髪を治すことはできません。
そのため、どんな施術をしてきたが非常に大切になるのです。
こちらのお客様の場合は
- 半年前に縮毛矯正をした
- 明るめのカラーで繰り返し染めてきた
と髪の体力はかなり削られた状態です。
毛先に関していえば
- 縮毛矯正のダメージ
- 明るいカラーを繰り返したダメージ
が重なり、かなりのハイダメージ毛です。
毛先が縮毛矯正でピンピンになってしまっている部分に丸みを出そうとして強すぎる薬を使ってしまうと、毛先がチリチリになってしまう可能性があります。
本来であれば、根元の縮毛矯正だけに留めたいのですが、今回はどうしても丸みのあるショートヘアがにしたいということなので、癖が伸びてきた根元の部分と毛先のすでに縮毛矯正がかかっている部分で薬のパワーを変えて施術します。
全体的にかなり薬の濃度を下げて伸びるか伸びないかのギリギリのパワーで縮毛矯正をかけます。
仕上がり
ブラシは使わず、手で乾かしただけの仕上がりです。
後ろから見たシルエットに綺麗な丸みが出ましたね!
縮毛矯正をかけてもこんな柔らかいショートヘアにすることができるのです。
何も言われなければ、縮毛矯正をかけているとはわからないと思います。
毛先がピンピンする硬い質感ではなく、自然なショートヘアになりましたね。
ビフォア・アフター
根元のふわふわチリチリした強い癖が綺麗に伸び、丸みのあるショートヘアになりました。
ハイダメージしている毛先の部分をカットしてなくしていくと、さらに綺麗な仕上がりになっていきます。
頑張って伸ばしていきましょう。
まとめ
今回はショートヘアの縮毛矯正をご紹介しました。
すでに縮毛矯正をかけている方も多く、毛先はかなりデリケートな状態から丸めなければならないことが多いです。
あまりにダメージが強くかけられないと判断した場合はお断りすることもあります。
ダメージがひどい場合は根元だけのリタッチ矯正をしていき、毛先のダメージがなくなってきてから毛先の丸みをつける施術をした方が仕上がりはより良いものになります。
縮毛矯正はただ癖が伸びればそれで終わりなのではなく、今後のことを考えてどれだけ髪の余力を残せるかが成功の鍵を握っています。
初めての美容室で縮毛矯正をかける場合に非常に重要になるのがカウンセリングです。
そこで今までどんな施術をしてきたか必ず、聞かれると思いますができるだけ詳細に伝えられるようにしておいてください。
一見すると髪が綺麗に見えても、実は結構が負担がかかっている状態でチリチリになってしまったという事例もよく聞きます。
よく聞くのは
今まで白髪染めをしていたけど、明るくしようとしてかなり強い薬剤で何度か染めてしまった…
という事例や、
今までかなり明るいカラー剤(ブリーチ等)で染めてきたけど、仕事などの関係で最近黒染めをしていた…
などなど一見するとわからないが、実際はかなり髪の余力がなくなってきているケースです。
トリートメントなどもしていると、髪が綺麗に見えることもあるので美容師によっては判断を誤ってしまうこともあるかと思います。
必ず自分が今までしてきた施術を思い出せるかぎり、美容師に伝えましょう。
すると失敗のリスクを減らすことができます。
ショートヘアに縮毛矯正をかけて自然な丸みを出すことができる美容師はまだまだ少数派です。
自然い丸みを出すこと自体も難易度は高いですが、毛先のダメージがかなり残っている場合などが多く、ギリギリの施術になってしまうからです。
ショートヘアの縮毛矯正でお悩みの方、ぜひ一度ご相談にきてみてください。
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