前髪はどちらに流すべきか?
似合わせが得意な美容師のTakuyaです。
前髪どっちに流しますか?
前髪を作るとき、美容室で聞かれたことはありませんか?
前髪を左右どちらかに分けている方はいつも同じ方向に流していませんか?
きっと好みの分け目があるのだと思います。
ですが、前髪の流す方向を変えてみたらどうかなぁとなんとなく思ってみたりもする。
そんな皆さんが気にする前髪の流す方向。
今回は似合わせという観点から考えていきたいと思います。
左右どちらに流すのが似合うのでしょうか?
目の高さを確認する
前髪をあげてみてください。
人間の顔は大半の方が左右非対称です。
左右の目の高さを比べてみましょう!
どちらが高いですか?
確認したら次に進みましょう!
目の錯覚
人間の目は現実の世界をありのままにみているわけではありません。
少し歪んだ目で見ています。
今回は鋭角過大視という錯視を紹介します。
※少し難しいのでわからなそうだったら飛ばしてください。
鋭角とは字のごとく鋭くとがった角です。
この角度を実際より大きく見てしまう癖があるのです。
下の図をみてください。
2本の斜線は一本の直線上にあるのですが、ずれて見えませんか?
これは有名なポッケンドルフ錯視というものなのですが
上図のように鋭角過大視という錯視が起きて
実際より斜線が傾いて見えてしまうために起こるのです。
さらに線が長い方が錯視が起きやすいようです。
(和田・田中の角度錯視 左に比べ、右の方が角度が大きく見える。実はどちらも同じ角度)
ヘアスタイルへ応用する
人間は鋭角(とがった角)を実際より大きく見てしまうということがわかったと思います。
それを踏まえて実際のヘアスタイルに応用してみます。
まず、先ほどの錯視と条件を同じにするためにまっすぐ斜めにカットしたと仮定しましょう。
※こんな髪型にすることはないのでご安心を(°д°;)
上のモデルは左右で目の高さが違います。
右目の方が目の位置が高いのですが、左右で比べてみてどうでしょう?
左図の方が目の高さがずれて見えませんか?
それに比べ、右図は目の高さがほぼ平行に見えると思います。
もう少し、ナチュラルな髪型でみてみましょう。
やっぱり右の方が目の高さが整って見えますよね?
前髪を流す方向は目の位置が高い方から低い方へ流すのが基本
ということがわかります。
このように目の錯覚を理解していれば前髪を流す方向で左右の目の高さを補正することができるのです。
左右で目の高さが違うなと感じる方は是非参考にしてみて下さい。
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