カラーを繰り返したハイダメージ毛を縮毛矯正で綺麗に見せる
すでに縮毛矯正をかけたけどダメージだけでなく、癖も戻ってきてしまった…
またかけても大丈夫?
カラーなどを頻繁にしていて傷んでいるから縮毛矯正をかけられない?
悩んでいる方が多いようで縮毛矯正のお問い合わせは多くいただくのですが、状態を見てからでないとなんとも言えないのが正直なところです。
ひとつ言えるのは元のダメージが少ない方が縮毛矯正は綺麗にかかるということ。
あまりに傷んでいる場合は避けるのが無難です。
ただ、昨今はすでにカラーなどでダメージしてしまっているという方も多いです。
今回はそんなダメージ毛に対しての縮毛矯正の施術例を紹介したいと思います。
お客様の髪の状態
※髪を縛った状態でご来店いただいているので実際より少し癖が強く見えている状態です。
繰り返しの全体染めや縮毛矯正の影響で毛先は金髪になるくらい色が抜けてしまっています。
お客様の髪の履歴
- 1月半に1回リタッチカラー、3ヶ月に1回は全体染め
- 1年に1回毛先まで縮毛矯正、最後にかけたのは1年前
薬剤を使った施術を繰り返してきた影響で全体的に非常にダメージが気になります。
そこまで癖が強いタイプではないのですが、髪が多く、癖が伸びてくると膨らんでしまうのが悩みだそうです。
今回は縮毛矯正でボリュームダウンをしていきます。
ダメージ毛の縮毛矯正はリスクが高い
繰り返しの薬剤のダメージによって毛先の薬剤の施術で毛先は金髪に近い状態です。
このようなダメージ毛の状態になってしまっている方には本来縮毛矯正をすべきではありません。
こういったハイダメージ毛の場合、通常の縮毛矯正のお薬を使ってしまうとアルカリの濃度が高すぎて取り返しがつかないほどのダメージがさらに加わってしまいます。
最悪の場合はトウモロコシのヒゲのようなビビリ毛と言われる状態になってしまいます。
今回は少しリスクのある施術になります。
縮毛矯正の薬剤の設定
特に毛先はかなりデリケートな状態になっているので薬剤も慎重に選択します。
今回は
- 根元から中間付近の縮毛矯正がかけたことがない部分は弱アルカリの薬剤
- 毛先の一度縮毛矯正をかけた部分はノンアルカリの薬剤
というように薬剤を分けて塗ります。
ハイダメージ毛の髪というのはすでにアルカリ性に傾いています。
そのため、通常の縮毛矯正のようにアルカリが多く含まれる薬剤を使うと、髪が必要以上に膨潤してダメージし、最悪の場合はビビリ毛になってしまうこともあります。
そこで根元から中間付近は弱アルカリの薬を使用し、癖をしっかり伸ばしつつ、アルカリによるダメージを極力抑えた施術をします。
毛先に関しては一度縮毛矯正をかけているので、本来縮毛矯正はかけるべきではないのですが、癖が戻ってきてしまっています。
そこで今回はノンアルカリの薬剤を使用し、還元剤の量も最小限にして少し修正することにしました。
アイロンの工程
アイロンの工程は根元から中間と毛先でアイロンの温度設定を変え、必要以上のダメージを加えないように最小限の注意を払い施術します。
アイロンの温度、アイロンをかけるスピードなどによって縮毛矯正の仕上がりは変わります。
丁寧に伸ばしていきます。
縮毛矯正の仕上がり
仕上がりです。
アイロンなし!
ブラシでのブローもなし!
ざっと手で乾かしただけの仕上がりです。
ツヤツヤなストレートヘアになりましたね!
動画でも仕上がりを見てみてください↓
CMのようなツヤ髪になり、大変喜んでいただけました。
縮毛矯正のビフォア・アフター
手で乾かしただけでもまとまるようになっているのでこれからお手入れが楽になりそうですね。
ツヤが出て天使の輪ができました。
今回は優しいお薬を使って毛先までかけましたが、基本的に一度縮毛矯正をかけた部分を何ども縮毛矯正するのは非常に負担がかかるので避けるべきです。
今後はリタッチ矯正と言って伸びてきた部分だけかけるのがオススメです。
色が抜けてしまっている毛先も徐々にカットしてなくしていくことで今後さらに状態はよくなっていきます。
頑張ってさらに状態をよくしていきましょう。
まとめ
今回はダメージ毛の縮毛矯正に関して紹介をしました。
僕は基本的にかなりダメージしている髪に縮毛矯正をかけることはありません。
チリチリになってしまうかなりリスクが高いからです。
現在は数種類の縮毛矯正の薬剤を扱っており、アルカリの量や還元剤の濃度をコントロールできるようになっています。
髪の状態に合わせて最適な強さでかけることができるので、極力ダメージを抑えた施術が可能になります。
- 最小限の強さで綺麗に伸ばす
- あとは伸びてきた部分だけをかける
これが縮毛矯正をかけている方が髪を綺麗に保つ秘訣です。
なるべく髪のダメージを抑えたせ施術をご提案しています。
縮毛矯正にご興味のある方はぜひご参考にしてみてください。