パサパサでうねるくせ毛をストカールで内巻きボブに
縮毛矯正をやっている方なら一度は「ストカール」という言葉を聞いたこともあるのではないでしょうか?
「ストカール」ではなく、「ストデジ」と呼ぶお店もあるようですが…
要するにストカールとは
- 根元から中間は縮毛矯正
- 毛先はデジタルパーマ
をかける施術のことを指します。
これは美容室の施術の中でももっとも難しい施術とされています。
ストカールを一度かけると本当にお手入れが簡単になります。
ですが、毛髪の状態を正しく見極め、適切な施術を施さないと
パサパサな仕上がりになってしまったり
最悪はチリチリになってしまうこともあります。
今回はそんなもっとも難しいとされるストカールの施術例をご紹介したいと思います。
パサパサくせ毛でまとまらない…
ブローをしてもまとまらず、全体的にパサついてしまうのが悩みのようです。
最初はくるくるドライヤーでブローをしていたようですが、だんだんブローだけではくせが伸びなくなってしまい、毎日ストレートアイロンで伸ばしていたようです。
ストレートアイロンのダメージが積み重なり、毛先がかなりギシギシになってしまっている状態です。
1年以上前に縮毛矯正をかけていたため、毛先に縮毛矯正のあとが少し残っていますが、ダメージの積み重ねが原因でくせが少し戻ってきてしまっています。
縮毛矯正は傷むからやりたくないという方も多いと思います。
ですが、1回の縮毛矯正よりも毎日アイロンした方が髪は確実に傷みます。
1回アイロンしたくらいではダメージをさほど感じないかもしれませんが、毎日積み重ねていくとどんどん傷んでしまい、このお客様のように最終的にはかなりクシ通りがかなり悪い状態になってしまうのです。
今回はお客様のご要望もあり、傷んだ毛先はバッサリ切り、前上がりのロブ(長めのボブ)にすることにしました。
縮毛矯正で丸みをつける2つの方法
縮毛矯正で丸みをつける方法は主に2種類です。
- アイロンで丸みをつける
- デジパーで毛先を丸める
アイロンで毛先を丸める方法は短めのボブやショートボブなどの方にオススメです。
アイロンだけでもナチュラルな内巻きにすることはできます。
毛先の内巻き具合をより強くしたい場合は毛先にデジタルパーマをかけるのもオススメです。
アイロンだけで内巻きを作るよりも、デジパーを併用した方がより強い内巻きを作ることができます。
今回のような長めのボブやロングの毛先を丸めたい時に使えます。
内巻きだけではなく、毛先にくるっとしたウェーブを出す事もできるので興味のある方は一度ご相談ください。
今回は毛先をしっかりと内巻きに入れたいので毛先はデジタルパーマをかけることにしました。
施術の工程
傷んだ部分のカットした後、ストカールをします。
- 根元から中間は縮毛矯正
- 毛先はデジタルパーマ
の順番に施術をしていきます。
根元から中間の縮毛矯正
アイロンのダメージにより毛先はかなりデリケートな状態になってしまっています。
そのため、くせが伸びるか伸びないかギリギリの薬剤設定で施術を行っていきます。
薬剤のパワーが強すぎると最悪の場合、髪がトウモロコシのひげのようにチリチリになってしまいます。
一度チリチリになってしまったらもう切るしかありません。
そのため、今後のことも考えてなるべく髪に余力が残るように施術をしていきます。
毛先のデジタルパーマ
毛先はダメージを考慮してデジタルパーマをかけていきます。
毛先にパーマがかかりすぎてしまうと、不自然になってしまうので中間から毛先までうまくなじむようにロッドを選びます。
毛先には去年かけた縮毛矯正がまだ少し残っています。
一度縮毛矯正をかけたところに綺麗にデジタルパーマをかけるというのは至難の技です。
縮毛矯正をかけた部分は髪が硬くなってしまっているからです。
美容室での失敗が多いのはこれにも原因があります。
縮毛矯正をかけた部分にカールを出そうとすると、どうしても薬剤のパワー、デジパーの温度設定など、強くしてしまいがちです。
ですが、髪の限界を超えてしまうとチリチリになってしまうわけです。
毛髪の状態をきちんと見抜き適切な施術を行わないと取り返しのつかない失敗をしてしまうこともあります。
今回の施術ではなるべく薬剤のパワーを落とし、デジパーの温度設定や、加温時間も最小限で済むように工夫をしました。
仕上がり
※ブラシを使わず、手で乾かしただけで仕上げています。
全体的にサラツヤな仕上がりになりました。
天使の輪ができて、後ろ姿が見違えるようになりましたね。
後ろから見ると毛先の内巻き具合がわかりにくいので横からも見てみましょう。
毛先はデジタルパーマをかけてワンカールさせているので、このように手で乾かしただけでも綺麗な内巻きになります。
毎日ブローやアイロンで必死にくせを伸ばさなくてももう大丈夫!
これで毎朝のお手入れも簡単になります。
ビフォア・アフター
パサっとして広がっていた髪が綺麗にまとまりました。
手で乾かしだけで簡単に綺麗に内巻きになります。
なるべく、髪に余力が残るように施術をしているので、縮毛矯正後のダメージもそこまで気にならないと思います。
お客様から後日ご連絡をいただきました!
おはようございます☀
昨日はありがとうございました!
髪の手ざわりが良くて朝から自分でなでなでしてます笑
お喋りも楽しかったです(^-^)
次もまたよろしくお願いします。
ダメージを感じさせない縮毛矯正とデジタルパーマで髪の手触りもよくなったようでよかったです!
縮毛矯正で思わず撫でたくなるようなサラサラな髪になりたい方はぜひ一度お任せください。
2019年3月に追記↓
5ヶ月後のご来店時
この施術から5ヶ月後に再度ご来店いただいたのでその時の状態をご紹介します。
ストカールをして5ヶ月後のご来店時の状態です。
ご来店時の状態なので僕は何もしていない状態ですが、きれいな状態を維持できているようです。
扱いが本当に楽でよかったとのことです。
お家での扱いも上手にできているようでよかったです。
まとめ
今回はストカール(縮毛矯正+デジタルパーマ)についてご紹介しました。
ストカールは美容室の施術の中でも最も難しいものになります。
あまりに現在の髪の状態が悪すぎる場合はストカールをかけることはできない事もあります。
ですが、今回のように一度うまくかけることができると日々のお手入れがすごく楽になります。
ツンツンの縮毛矯正に飽きた方や縮毛矯正をかけて内巻きのボブにしたい方などぜひご参考にしてみてください。